建物の外壁のクラックを放置すると、
そこから雨水が侵入し室内へ漏水するケースが多くあります。
コンクリート躯体の場合は漏水まで起こしてなくても、
クラックから雨水が侵入し、鉄筋を錆びさせたり、
エフロ(白華現象)を発生させる原因になります。
特に鉄筋が錆びていきますと、
鉄筋が膨張するので廻りのコンクリートを押し上げて、
爆裂現象(コンクリートの剥落)を起こしてしまいます。
ですから早めにクラックを補修することをお勧めします。
しかし、今までのクラック補修はクラックに沿って、
幅15mm程度でUカット(Uの字のように溝を掘る)して、
そこにエポキシ樹脂を注入する方法が多く、結構大変な補修工事になります。
また、幅15mmの補修跡が目立ってしまい、
大変見苦しい状態になってしまいます。
弊社のSクリートクラック工法はUカットをしないで、
クラック跡が目立たないよう綺麗に補修ができる工法です。
また、Sクリートアップ(コンクリート改質・強化・止水剤)を
クラックに先行注入しますので、
クラックの再発防止や止水効果が高くなります。
漏水している場合もこの工法でピタッと止水できます。
クラックに沿ってSクリートアップを十分に塗布する。
Sクリートアップは浸透性に優れている為、
クラックの底まで到達し、クラックを固めて、止水します。
調合したSクリートクラック主材
(超微粒子セメント+特殊専用樹脂+黒顔料)を
ゴムベラ等でクラックに沿ってすり込んでいく。
Sクリートクラック主材は乾燥すると白っぽくなるため、
専用黒顔料にて濃い目に調色しておく。
ゴムベラですり込んだ直後の写真。
補修跡が目立たないように、表面に残った材料は削ぎ取っていく。
まだ、完全に乾燥していないが、クラック補修完了。
施工性が大変良いので、低コストで補修できる。
これで雨水の侵入を防止して建物の劣化を抑制できる。
コンクリート建物の多くが漏水で困っていると思われます。
漏水の対処として、外側から防水するのが当然良いのですが、
漏水箇所が特定できないケースや地下室など
外側に手当てできないケースがあります。
そういう場合は内側から止水しなければなりません。
浸透性コンクリート改質・強化剤(Sクリートアップ)を
内側の漏水箇所へ塗布すると、大体の漏水は止まります。
ただ、Sクリートアップはコンクリート成分の
カルシウムと反応してケイ酸カルシウムに変化します(ポゾラン反応)。
その為2~3週間程度の反応期間がかかりますので、
即効で止めることはできません。
ウレタンなどの注入工法に比べ、
ただ表面から塗布するだけですので、施工性が良く、低コストです。
次の写真は工場地下の漏水を止めた例です。
壁のクラックより、大量の漏水で、床が常に水溜り状態でした。
漏水箇所 拡大写真
漏水箇所周辺にSクリートアップを振りかける。
本来は噴霧器にて噴霧したほうが
良い。
3週間後の写真。 完全に止水できた。 床も乾いている。
拡大写真 完全に止水されている。
この後Sクリートクラック工法(超微粒子セメント+特殊樹脂)を
クラックにすり込み、クラックを固定させる。
その後、西那須野のJR線トンネル内でも止水試験を行ったが、
Sクリートアップは完全に止水できた。
(他社 樹脂系止水注入材は完全には止水できなかった)
外壁タイルの剥離・落下事故が最近増加しています。
大分県や東京銀座ではタイルが通行人に落下し死亡事故になっています。
外壁タイルは意匠性が高く、綺麗なのですが、
反面殺人凶器に変貌してしまいます。
等が考えられますが、多いのが3と4の原因です。
3の施工不良の場合は、早期に発生するケースが多いのですが、
4のタイル目地からの雨水の侵入の場合は、
じわじわとゆっくりと剥離に繋がっていきます。
実はタイル剥離・落下の1番の原因は雨水の侵入に起因しているのです。
雨水の侵入はタイル下地モルタルに到達し、凍害等の影響も加担し、
タイル下地モルタルごと剥離してしまうケースが圧倒的に多いのです。
打診検査をすると、この面周辺がほとんど剥離していた。
剥離・落下した面 裏側に雨水の流れた跡が確認できる。
剥離したタイルの貼り替え作業
剥離したタイルの貼り替え作業
Sクリートガードをタイル面全体にローラーにて塗布。
浸透性撥水剤(Sクリートガード)をタイル面全体に塗布することで、
タイル目地が長期間(10年程度)防水される為、
タイルの剥離・落下の抑止に大きく貢献できる。
Sクリートガードは浸透性ですので、
タイル表面に塗膜を作りませんので、タイルの表情の変化は全くありません。
また、メンテナンスは10年以上経過後、
Sクリートガードを再塗布すれば良いので、メンテナンスのコスト低減になります。
外壁タイル目地はいわゆる目地用モルタルです。
防水性がありませんので、雨水はどんどんタイル目地から浸透していきます。
浸透した雨水は躯体まで到達します。
仮に躯体にひび割れがあった場合、
そこから雨水が侵入して室内に漏水していきます。
そのような漏水を防止するには浸透性撥水剤(Sクリートガード)を
タイル面全体に塗布することで防止できます。
Sクリートガードはタイル目地深く浸透し、
長期間(10年程度)タイル目地を防水します。
また、有効成分がナノ粒子の為、タイルの風合いは一切変化させません。
また、タイル目地を防水することで、タイル目地の劣化も同時に抑止できます。
写真の現場は築25年のマンションで、
斜壁のタイル目地より室内へ漏水していました。
斜壁のタイル面からの漏水は数多く発生します。
そこでSクリートガード塗布し、その後4年半経過していますが、
漏水は完全に止まっております。