初期乾燥収縮ひび割れの発生からコンクリートを守る養生材
Sクリートキュアはコンクリートにとって最適な養生状態を保ち、
初期乾燥収縮ひび割れを抑制します。
コンクリートの養生初期ひび割れ低減
「Sクリートキュア」はコンクリートにとって最適な養生状態を保ち、
初期乾燥収縮ひび割れを抑制し、
新築の段階から構造物の超寿命化に貢献します
Sクリートキュアは、超微粒子ケイ酸水溶液を主成分とするコンクリート用養生材です。新設コンクリートの打設・脱枠直後に表面に散布すると表層のセメント成分と反応して不溶性のゲル状物質を生成します
このゲル状物質はコンクリート内部の急激な水分蒸発を抑制し、同時にコンクリート表層部に水和反応に必要な水分を保ち続けます。
Sクリートキュアは初期乾燥収縮ひび割れの発現を抑制し、より密度と強度に優れたコンクリートの硬化プロセスを実現します。
コンクリートを打設後、その主成分であるセメントが気温や湿度などの影響を受けながら水と徐々に反応し硬化していきます。この硬化の過程において湿潤養生作業は大変重要なポイントとなります。
湿潤養生とは、散水を行いコンクリート表層部のセメントの水和反応を促進して密実な表層部を作り、水分の蒸発を抑制させる作業です。湿潤養生(水分)が不足すると、表層部のセメントの水和反応が不足し、密度が低いままセメント成分が硬化してしまいます。その後、密度の低い部分から水分の蒸発が進み、水分の蒸発に伴う体積の減少によってひび割れが発生してしまいます。これが初期乾燥収縮ひび割れです。
また、コンクリート打設初期段階において過度に水分蒸発が進むと、セメントが反応する為に抱え込んだゲル水も蒸発し、セメントの結晶の成長も止まり、コンクリートの密度は不十分となり、その結果必要とされる強度までもが損なわれてしまいます
[1] スラブ面への施工
コンクリート打設後、歩行できるようになりましたら噴霧器等で希釈液を塗布してください。
[準備]Sクリートキュア1に対し、上水2で希釈してください。(Sクリートキュア18ℓ+水36ℓ=54ℓ)
1. 低圧で散布してください
2.連続してSクリートキュアの原液を噴霧器で塗布してください(標準使用量:0.2ℓ/㎡)。
【注意点】
*夏場など打設後、乾燥が早い時は表層部が乾燥しないうちに塗布してください。
*コンクリートの水分量(土木、建設)で異なりますので、特に土木は早めに施工してください。
[2]壁面への施工
枠脱型直後に施工してください。
[準備]Sクリートキュア1に対し、上水2で希釈してください。(Sクリートキュア18ℓ+水36ℓ=54ℓ)
1. Sクリートキュアの原液を噴霧器で塗布してください(標準使用量:0.2ℓ/㎡)。
【注意点】
*夏場などの乾燥の激しい時期は早めに塗布してください。
【その他】
*冠水養生時に使用の場合は、冠水養生後に施工してください。
*養生シートと併用するとより効果があります。
名称: Sクリートキュア
用途:コンクリート用養生材
主成分:超微粒子ケイ酸系水溶液 (水性)
容姿:1液性(3倍希釈)
色相:無色透明
荷姿:18リットル
圧縮強度試験
・コンクリート試験体:φ10×20cm
・配合の種類:18-8-25N
・スランプ:9.0cm ・空気量:6.3% ・コンクリ-ト温度:19.0℃ ・外気温:19.0℃
・試験日:材齢 28日、91日、182日、273日、364日
平成27年11月14日~平成28年11月12日
試験体は各3個作成し、平均値を採る。JISA1108 準拠
364日経過デ-タ
含浸養生 :47.1N/m㎡(Sクリートキュア)
塗布養生:45.1N/m㎡
ブランク:40.5N/m㎡
圧縮強度試験
・コンクリート試験体:φ10×20cm
・配合の種類:18-8-25N
・スランプ:9.0cm ・空気量:6.3% ・コンクリ-ト温度:19.0℃ ・外気温:19.0℃
・試験日:材齢 28日、91日、182日、273日、364日
平成27年11月14日~平成28年11月12日
試験体は各3個作成し、平均値を採る。JISA1108 準拠
※某静岡生コンクリ-ト工場にて試験実施。
含浸養生::47.1N/m㎡(Sクリートキュア)
最大荷重 KN 、 圧縮強度 N/m㎡
圧縮強度試験
・コンクリート試験体:φ10×20cm
・配合の種類:18-8-25N
・スランプ:9.0cm ・空気量:6.3% ・コンクリ-ト温度:19.0℃ ・外気温:19.0℃
・試験日:材齢 28日、91日、182日、273日、364日
平成27年11月14日~平成28年11月12日
試験体は各3個作成し、平均値を採る。JISA1108 準拠
塗布養生:45.1N/m㎡
最大荷重 KN 、 圧縮強度 N/m㎡
圧縮強度試験
・コンクリート試験体:φ10×20cm
・配合の種類:18-8-25N
・スランプ:9.0cm ・空気量:6.3% ・コンクリ-ト温度:19.0℃ ・外気温:19.0℃
・試験日:材齢 28日、91日、182日、273日、364日
平成27年11月14日~平成28年11月12日
試験体は各3個作成し、平均値を採る。JISA1108 準拠
ブランク:40.5N/m㎡
最大荷重 KN 、 圧縮強度 N/m㎡
圧縮強度試験
・コンクリート試験体:φ12.5×25cm
・配合の種類:18-8-40N
・スランプ:7.5cm ・空気量:3.8% ・塩化物含有量:0.061kg/m3
・試験日:材齢 180日
平成26年6月4日~平成26年12月3日
試験体は各3個作成し、平均値を採る。JISA1108 準拠
※沖縄県建設技術センタ-にて試験実施。
含浸養生 :31.5N/m㎡(Sクリートキュア)
散水・シ-ト養生:30.6N/m㎡(1週間)
水中養生:28.1N/m㎡(1週間)
最大荷重 KN 、 圧縮強度 N/m㎡
中性化低減試験
・中性化深さは、測定値の平均値を採る。
試験結果
※Sクリートキュア 2回塗布後、1年6ヶ月外部に放置し、試験体を切断し、フェノールフタレイン溶液を塗布し中性化深さを測定した。 散水・シート養生(1週間)に比べ、中性化抑制率は83%の結果が得られた。