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コンクリート スランプとは

コンクリート スランプとは、コンクリートの新鮮な状態における流動性や硬化前の一貫性を測定するための試験です。このテストは、コンクリートの品質を確保するために、現場で頻繁に行われます。コンクリートのスランプ値は、コンクリートがどれだけ流れやすいか、つまりその流動性を示しており、建築現場において非常に重要な指標となります。

スランプテストは非常にシンプルで、特別な機器を必要としません。円錐形の金型(スランプコーン)を使用し、その中にコンクリートを入れて固めた後、金型をゆっくりと持ち上げます。金型を取り除いた後のコンクリートの崩れ方、つまり高さが減少する量を測定することで、スランプの値を求めます。スランプが大きいほどコンクリートは流動性が高く、スランプが小さいほど硬いコンクリートとなります。

このスランプ値によって、コンクリートが指定された流動性を満たしているかどうかを判断します。流動性が高いコンクリートは、複雑な型枠や鉄筋の間に簡単に流れ込みますが、流動性が低いと空洞ができやすくなるため、構造物の強度に影響を与える可能性があります。

スランプテストは品質管理のみならず、コンクリートの種類を選定する際の基準としても利用されます。例えば、床や壁を作る際には流動性の高いコンクリートが望ましい場合がありますが、垂直の壁を作る場合にはあまり流動性の高いコンクリートは適していません。したがって、コンクリートを使用する前にはスランプテストを行い、適切な流動性を確保することが非常に重要です。

コンクリート スランプの理解は、建築現場で品質の高い作業を行うための基本中の基本であり、正しいスランプ値のコンクリートを使用することで、耐久性があり信頼性の高い構造物を建てることができます。

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