シラン系撥水剤とシラン・シロキサン系撥水剤の性能差
紫外線に弱いシラン系撥水剤
一般に撥水剤というとシラン系撥水剤を指すことが大半です。シラン成分は良く浸透し強力な撥水効果を出現します。ただシラン成分は紫外線に弱く、また、コンクリート内部に定着できず蒸発してしまう為、耐久性が1~2年程度しかありません。
紫外線に強いシラン・シロキサン系撥水剤
シラン(有機質シリコン)とシロキサン(無機質シリコン)をカップリングさせたのがシラン・シロキサン系撥水剤で、弊社Sクリートガードがそれにあたります。シロキサンは無機質成分の為、紫外線劣化を起こさず、長期にコンクリート内部に定着します。撥水性能はシランのほうが強く、シロキサンはコンクリートの改質効果が期待できます。
シラン・シロキサン系撥水剤の耐久性
シロキサンはコンクリート内部のカルシウム成分と強力に結合します(シロキサン結合)。するとシラン成分はシロキサンと結合している為、蒸発しなくなり長期間(10年以上)撥水・防水効果が持続することになります。
コスト面での比較
初期コストはシラン系撥水剤は安価で、シラン・シロキサン系撥水剤は高価です。シロキサンが大変高価な無機質シリコンですので仕方がないのですが、耐久性を考えると、シラン系の耐久性が1-2年のところ、シラン・シロキサン系の耐久性は10年以上で、5倍から10倍ですので、結果的には安上がりな撥水・防水剤だと思われます。