コンクリートは防水しないと劣化する
コンクリートの主な劣化要因としては、中性化・塩害・凍害・アルカリ骨材反応・ 等があげられますが、これらは適切に防水することで大方抑制することができます。
コンクリートにとって適切に防水することが非常に重要なことなのです。
中性化や塩害はコンクリートを酸性化させコンクリート内の鉄筋を錆びさせます。 鉄筋が錆びると膨張しコンクリートを押し上げて爆裂現象を起こします。
凍害やアルカリ骨材反応はコンクリートのひび割れの原因になります。
それも大 きなひび割れにつながりますので、そこから雨水が浸入し増々劣化が促進していきます。
しかるに、コンクリートを適切に防水してあげると100年以上は問題無く維持 できますが、防水していないと30~50年程度で駆逐してしまいます。
また、コンクリートの劣化には透湿性が大きく影響してきます。 透湿性とはコンク リート内の湿気(水蒸気)を外に逃がす性能の事を指します。
コンクリート内に湿 気が常にあると中性化を促進し、鉄筋の錆につながります。
例えば、防水性の高い 樹脂系塗料などを施工するとコンクリート表面を塞いでしまい、湿気が逃げずに劣化 の要因の一つになります。
コンクリートは乾燥した状態を維持するのが良いわけで す。
したがって、コンクリートの延命、長寿命化を実現するには、長期間(10 年以上)防 水性が持続し、かつ透湿性の良い防水剤の選定が不可欠になります。