
Sクリートカラー
シラン・シロキサン系打ち放し用防水塗料
コンクリート打ち放しの色合わせに最適!
コンクリート打ち放しの風合いを損なわず、補修跡などの色違いを自然な風合いで色調整できます。
Sクリートカラーの概要
Sクリートカラー(シラン・シロキサン系防水塗料)はコンクリート打ち放し向けの半透明色調整材です。耐候性・退色性・施行性に優れ、コンクリート打ち放しの風合いを損なわず、補修跡などの色違いを自然な風合いで色調整できます。浸透性超撥水剤のSクリートガードと同素材で形成されているため、防水性能に優れています。
Sクリートカラーの特徴
自然な外観
Sクリートカラーは無機質のため、塗布後の表面はとても自然な風合いに仕上がります。経年劣化した古いコンクリートにSクリートカラーを塗布すると、コンクリートの表面がよみがえり、新築同様の仕上がり感になります。

色合わせ
Sクリートカラーは施工性に優れ、自然な風合いでコンクリート表面の色調整が可能です。Sクリートカラーは平均的な薄目のコンクリート色に調色されています。現場での微妙な色調整は専用液体無機顔料(別売り 黒・黄・白)にて調色してください。

中性化抑制
中性化とは炭酸ガス(大気中の二酸化炭素)がコンクリートの成分と反応し、pH を低下させる現象です。経年変化に伴い進行します。コンクリート表面が中性化すると、藻やカビ等の菌類が繁殖しやすくなり、劣化が早まります。Sクリートカラーはこれらの劣化現象からコンクリートを保護します。

クラック抑制
S クリートカラーのプライマーとして、浸透性コンクリート改質材「Sクリートアップ」を事前に塗布すると、Sクリートアップの成分がセメント成分と反応し、化学的に安定したCASiO3( 珪酸カルシウム)を生成します。この珪酸カルシウムは不溶性の C-S-H 結晶 (エトリンガイド) としてコンクリート躯体の改質とクラック防止に貢献します。

防水
浸透性コンクリート改質材SクリートアップおよびSクリートカラーとの組み合わせにより防水効果が高まり、構造物の長寿命化を実現します。

凍害・塩害抑制
Sクリートカラーのプライマーとして浸透性コンクリート改質材「Sクリートアップ」を事前に塗布すると、凍害や塩害等といった劣化原因から長期間にわたりコンクリート躯体を強固に保護します。
Sクリートカラーの施行手順
準備
- 温度を確認してください(5℃以上45℃以下)。
- Sクリートカラーの主材8kgに対し、水を8L加えてよく撹拌してください。隠ぺいを増強する場合は、水を6L程度に減量してください。※Sクリートカラーの希釈率は厳守してください。
養生
- ガラス、アルミ、化粧タイル、樋、手摺、自動車など。※ガラス部分に付着すると、曇りが生じる場合があります。
下地処理
- 大きなクラック(0.2mm以上)やジャンカ等の補修を行ってください。貫通クラックは必ず事前補修を徹底してください。事前補修についての詳細は、Sクリートクラック工法を参照ください。
清掃・洗浄
- アルカリ洗浄剤を使用し、高圧洗浄機及びブラシ等で施行面のカビや藻などの汚れを落としてください。
※酸性の洗剤を使用した場合は、必ずアルカリ性洗浄剤等を用いて適切な中和処理を行ってください。※新築の打ち放しの場合は、極力離型剤を高圧洗浄等で除去してください。
塗布1
- コンクリートの改質・強化・防水プライマーとしてSクリートアップを事前に塗布してください。(Sクリートアップの塗布量は0.2 ㎏ / ㎡。多孔質なコンクリートの場合には0.3 ~ 0.5kg/ ㎡)
塗布2

Sクリートカラー塗布

ボカシ塗り:フェルト材等にて叩き塗り(黒顔料を混入し、日塗工N-72程度に調色)
- Sクリートカラーの主材8kgに対し、水を8L加えてよく撹拌し、ローラーにて全面に 塗付してください。(Sクリートカラーは薄めのコンクリート色(日塗工N-80程度)に調合されています。)
- ボカシ塗りをする場合は液体無機黒顔料(別売り)を微量加えて濃い目( 日塗工N-75程度) に調合し、フェルト材等にてハタキ塗りし、再度倍希釈した標準色をローラーにて全面に1回塗布して仕上げてください。
- 塗布量:0.2 ~ 0.3kg/㎡(希釈後)