Ｓクリートアップ止水タイプ

Sクリートアップ止水タイプの概要

漏水の多くは毛細管を伝って発生しますが、「S クリートアップ止水タイプ」はコンクリート内部に深く浸透し、漏水止水と改質強化に貢献します。また、ランニングコストにも優れています。

Sクリートアップ止水タイプの特徴

微細なひび割れを充填

コンクリートの毛細管と微細なひび割れ（0.1 ㎜以下）を充填し、漏水止水します。

収縮を低減

施工後のひび割れ収縮を最大限に低減しますので、漏水の再発防止となります。

奥深くまで浸透

奥深くまで浸透し、最大限の改質強化の効果を発揮します。

余剰水を排出

コンクリート内部の余剰湿気および余剰水を徐々に排出し、コンクリートの正常の湿度率に近づけます。

コンクリートの内部深くまで浸透し、しっかり改質

NaSiO3+α（Sクリートアップ）+Ca(OH)2（セメント成分）＝CASiO3(珪酸カルシウム)
Sクリートアップはセメント成分と反応し、化学的に安定したCASiO3(珪酸カルシウム)を生成します（ポゾラン反応）。浸透深さは50mm以上（塗布量、塗布対象の状況による）。この珪酸カルシウムは不溶性のC-S-H結晶（エトリンガイド）として劣化しているコンクリート躯体の改質強化・緻密化改質に貢献します。

施工事例「体育館地下通路漏水止水工事」

[施工前] 常時地下水が漏水している状態

床と壁の塵際からの漏水

床面のクラックからの漏水

「Sクリートアップ止水タイプ」 を塗布

顕著なクラックにはSクリートクラック工法をゴムベラにてすり込む。

床と壁との塵際にもSクリートクラックを刷毛にてしごき塗する。

Ｓクリートアップ止水タイプがコンクリート深くに浸透しポゾラン反応を繰り返すためコンクリート内部に滞留する余剰水分の排出がしばらく続く場合があります。余剰水分の排出は通常2～3週間で終り、漏水が抑制されます。